この年齢で、男性だと、ピアノを趣味だと相当驚かれます。
ピアノに心を寄せ始めたのは、小学校の音楽室。
休憩時間に、同級生が弾いているのを見て、羨望のまなざしを向けていたのです。
幼少から電子オルガンしかやってなかった私は、
いつか、ソロピアノを弾けたらいいなと思っていました。
その日から何年か経った、高校二年か三年の時、
車のCMに流れていた曲に、釘付けになってしまいました。
Longing love/あこがれ という曲です。
これは弾くしかない。
本屋に行くと偶然、楽譜が置いてありました。
独学でこのピアノ曲を練習しました。
練習方法は、独学ですので、レコードから録音したテープを聞きながら、電子オルガンで練習でした。
そして、自宅にピアノが無かった私は、普段は、電子オルガンで練習し、
週一回、音楽教室の隅にあるアップライトピアノで練習していました。
電子オルガンの軽い鍵盤と違い、生ピアノと格闘する日々が続きました。
ところが、好きな曲なので、だんだんと弾けるようになったのです。
しかし、楽譜通りに正確に弾いているのに、何かが違う。
そう思った頃、いつも弾いているアップライトピアノのある部屋の奥に、グランドピアノがある部屋がありました。
教室のスタッフさんにお願いして、試しに弾いてみると、練習用のテープと同じ音が再現されたのです。
これは凄い。アップライトピアノよりも、グランドピアノが音がいいなと。
余談ですが、ピアノに興味が出る前に、
高校の一年の終りくらいに、進路を決めなくてはなりません。
理系と文系。まず、そのどちらを選ぶか。
これには困った。当時、大学に行けるような学力はありませんでした。
また、やりたい仕事を決められるわけでもなく、
赤点だらけの成績表を目の前にして消去法で、文系を選ぶしかなかったのです。
高校三年生のなった時に、前述で、グランドピアノの興味が出てきたのですが、曲を弾けば弾く程、
ピアノが欲しくなっていく。それが勉強のきっかけになったのです。
望む職業に就く為に大学に行くのではなく、グランドピアノを買う為に大学に行く。
1.好きな曲を原曲と同じように弾きたい。
2;それにはピアノがいる。
3グランドピアノは高額だ。
4高いからお金がいる。
5お金を稼ぐには給料の多い会社に行く。
6そのような会社に入るには学歴がいるという強引な三段論法で、勉強を始めた。
後になって、自分にとってピアノとは、再現性であり、ピュアオーディオの延長線上にあるようなものでした。
音楽を聴くために、オーディオをいろいろと買いあさりました。
続きはまたの講釈で。