ピアノの防音と音響改善

全く新しい吸音方法

  • ピアノを入れる時、防音は遮音から始まった。
  • 従来防音の専門家による提案
  • ピンポイントで防音工事。後は、自分でやる。
  • 遮音から吸音へ。
  • 従来の吸音方法が、美しくない。
  • コンセプト
  • 機能・レビュー
  • 音の課題と利用シーン
  • 仕様
  • ご検討、試聴をお考えの方へ
  • 金額
  • ところで、商品名は?

ケルンコンサートの音場再現でお話したように、音楽を忠実に再現するには、グランドピアノを買い求め、自分で曲を弾けば、完成すると思っていました。

ピアノを入れる時、防音は遮音から始まった。

ピアノを家に入れる話が出た段階で、防音はどうするのか?というテーマが出てきました。

そもそも論として、防音は大きく二つの要素があります。

  • 遮音=外に音をもらさない。 
  • 吸音=室内反射の音を吸収。

まず、ご近所迷惑にならないために、まずは、遮音をいかにしていくかとなります。この段階では、吸音に関しては、知識も実感もない状態でした。

従来防音の専門家による提案

リフォームに関しても、既存の部屋をどこまですればいいのかわかりませんでした。

そこで、専門業者に来て頂いて提案をしてもらいました。すると、

  • 部屋の中に部屋を作る。
  • 部屋は今よりも狭くなる。
  • 既存の床暖房は使えない。
  • 金額は、700万円。

この話を聞いた私は、頭では理解できましたが、ピアノと合わせると一千万円を超えてしまいます。失うコトの大きさを感じ、悲しい気持ちになっていったのです。

しかし、そのまま諦めて止まっているわけにはいきません。ネットで防音に関して情報検索をして形にしてく作業が始まりました。私自身、防音の知識は、ど素人並だったので、リフォームでいつもお願いしている業者さんに相談すると、某大手楽器店の防音室の施工の経験があるという話が出たのです。この話を聞いたとき、大変興奮した記憶があります。

壁にスポンジ、その上に有孔ボード。スポンジの厚みは、50mm。写真ではボンドを使って有効ボードをつけていますが、ここは、木ネジのほうが、よかったと思います。その時は、パッキン的なものが必要なのではないかと思っています。

ピンポイントで防音工事。後は、自分でやる。

  • 小学校の音楽教室のようなイメージ。
  • 今の部屋の構造に特徴があり、どう対応していいのか不明。

とりあえず、壁の二面だけ工事を行いました。

  • 壁二面:石膏ボード+スポンジ+有孔ボードで、遮音と従来の吸音
  • 外窓:さらに二重窓を取り付けました。
部屋は、二つの部屋がくっついたような構造です。これはメインの部屋の二面だけを防音をしていて、遮音と従来の吸音の構成になっています。上部の水色は、ガラスで、圧迫感をなくすために作りましたが、吸音的には、問題がありました。

工事が終わり、自宅の部屋でピアノを入れて感じたことは、

  • 確かに防音はできた。
  • 耳がキンキンしてしんどい。
  • 気持ち良く弾くには程遠い音。

つまり、確かに音は本物なのですが、弾いてて苦しくなったのでした。原因としては、向き合う壁の中で、音がラリーのように跳ね返っていて、それがキンキンする原因というのがわかりました。この状態をフラッターエコーといいます。

遮音から吸音へ。

遮音はできたので、今度は、キンキンする音をいかに吸音するか?となり、音響改善に向けて、自分で、いろいろなことをしてみました。

有孔ボードの下のスポンジの代わりにストローを挿す。
これはヘルムホルツの原理で、吸音をするというものです。
  • スポンジを部屋の隅や辺につける。
  • 工業用動力の吸音パネルを検討する。

従来の吸音方法が、美しくない。

フラッターエコー を吸収するために、スポンジ設置。まるで、蜂の巣が出現しているようです。

遮音は、物量と厚みがあればなんとかなります。

ただ、既存の吸音の問題として

  • 吸音しすぎて鼻づまりのような音になる。
  • 美味しい音まで、吸音してしまう。
  • 無響室のパーツのようで美しくない。

また、吸音となると、今まで部屋になかったもの(黒いスポンジなど)が出現して、生活の中に違和感がありすぎます。美しい音楽を聴きたいのに、このギャップは大変なことでした。

そのギャップを埋めるのに、人の力も借りたりして、一年という時間が必要でした。その一連の内容は、あまりにも濃すぎるので、体験をされた方に直接お話したいと思います。

コンセプト

  • 海の砂浜に、波が吸い込まれるように音が消えるイメージ。
  • 壁を音のトランポリンのようにしていくイメージ。
  • 既存の壁は、改造しない。
  • 大きなものを、壁に取り付けない。
  • スポンジは、基本つかわない。
  • 手のひらサイズのものを壁に設置。
  • 驚くべきは、ピアノにもつけられる。

壁や天井自体を、吸音材として考え、楽器自身も吸音材にして、一体的なものとして捉えていく発想です。

機能・レビュー

  • 壁からでなく、ピアノから、純粋に音が聞こえる。
  • 低音が前に出てくる。
  • 余韻の音が美しく消える。
  • タッチが楽になる。

オーディオだと、ボリュームを上げたくなります。また、音楽だけでなく、会話が聞き取りやすくなります。そして、前述のピアノにもつけると、ピアノが全く別物になってしまいます。

  • 国産ピアノが楽しく弾ける。
  • 倍音構成が改善。
  • ピアノから離れて聴くと、音圧がアップ。

音の課題と利用シーン

  • 今持っているピアノの音質アップをしたい。
  • ライブのドラムの反射音を抑えて歌いやすくしたい。
  • 防音工事の遮音コストを抑えたい。
  • お店のBGMの音で疲れやすい。
  • ホールのピアノから出る音の共振を抑えたい。
  • 大型オーディオの音が耳にキンキンする。
  • 小型オーディオの低音の量感が欲しい。
  • 会議で、人の声が聞き取りづらい。

仕様

  • 取り付け方法:両面テープ、磁石、木ネジ、他。
  • 本体の構成:木材と金属の部品
  • 天井への設置は、ダクトレールや、シーリングソケットがあれば、そこに取り付け。

一般的な住宅の部屋は、壁が六面あるので、三面に設置します。仮に東西南北に部屋の壁があるとしたら、北と東と、天井になります。

ご検討、試聴をお考えの方へ

この吸音システムは、特許の申請の準備をしている関係上、写真をWeb上でお見せできません。実物を見たら、パーツもホームセンターで買えるものばかりで、ノコギリと電動ドリルさえあれば、簡単にできてしまいます。今は開発段階なので、お互いの理解をした上で、作り方をお教えして、どこにつけるかコンサルするというサービスをいたします。

金額

  • 1日一万円

この内容は、まだ開発段階ですし、お客様の状況やニーズによって金額や内容が異なります。ただ、お客様の思いや人となりが面白い方であれば、お勉強させていただきます。

ところで、商品名は?

王様の耳はロバの耳

英語では “The King with Donkey Earsとなります。商品の性質と本来の意味とは異なります。

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